マンハッタン、至高の一杯!

昨晩は小阪裕司さんのシークレットトークライブが終わった後、久しぶりに大好きな銀座のBARにひとりふらっと寄ってみた。
かなりご無沙汰していたのだが、店は少しも変わっていなかった。なんとなくホッとする空間と時間だ。私が初めてこのBARを訪れたのは8年前くらいだと思うが、聞けば店は10年目に入ったそうだ。

最初の一杯はギムレットをいただいた。シャキッとするライムの酸味がすばらしい。

二杯目はスコッチウィスキー(ブレンデッド)をストレートで。とてもバランスがよく、香りも素晴らしい。「ブラックボトル」という名のウィスキーだ。白洲次郎も愛飲していたそうな。

そして最後の一杯は、私がこの世で最も愛する(もしかしたらあの世にはもっとすごいものがあるかもしれないが・・・)カクテル、マンハッタンだ。世の中マティーニ派が多いようにも思うが、私は断然マンハッタン派である。
初めてドアを開くBARでは、必ずマンハッタンを注文する。その時のマンハッタンの印象で、またその店に足を運ぶかどうかが決まる。それほどにBARにおいてマンハッタンは私にとって重要なのだ。そして今までいろんな店で飲んだマンハッタンの中で、これぞ世界一と私が思っているのが、この銀座のBARでオーナーバーテンダーM氏がつくる一杯なのだ。
言葉では到底説明できないが、確かに他とはちがう二度と忘れられない何かがM氏のマンハッタンにはある。突き詰めれば単なる好き嫌いなのかもしれない。マティーニに百人百様のレシピがあるように。当のM氏に「何が違うんだろう?」となにげに振ってみた。返ってきたのは「う〜ん、解釈の違いでしょうかね」という一言であった。なるほど、作り手と飲み手の解釈が一致したときに、それが至高の一杯となるのかもしれない。

そういえば、どこか今日の小阪さんのトークとも重なるところがあるように思えた。