初雪

 今日は東京でも初雪を観測したらしい。私が昼飯を食べに外へ出たときには、小雨が降っていたが雪は見なかった。

 都会の雪はかなり迷惑だ。できるならば降らないでほしいと思うこともある。それでも、子供たちが雪だるまを作ったり、雪合戦をしていたりする姿を目にすると(自宅の裏に児童公園がある)、たまには雪も降らなきゃなぁとも思う。家内は南国生まれだから、結婚してこちらに住むまで雪を見たことがなかったようだ。最初のころは雪が降ると子供のようにはしゃいでいたが、今ではやはり雪は厄介だという現実的な思いのほうが強いらしい。

 明日からの連休は、また晴天になるらしい。そういえば、昼飯を食べに行ったすし屋の大将が「成人式が15日でないのは、どうもしっくりこない」と言っていたが、私も同感だ。日本は祝日が多すぎるというような外信記者の記事も最近読んだが、まあ強制的に休日を作らないと休まないのが日本人なのかもしれない。なんでもかんでも横並びが好きな人が多いと思う。いわゆる「護送船団方式」というのも日本特有のものなのだろう。「格差」の議論にしても、どうも焦点がずれているように感じることがある。これは私自身の勝手な仮説だが、こうした横並びのバランス感覚とか事なかれ主義とかいうのは、300年近くも続いた江戸時代が生んだもののような気がする。確たる根拠はないのだが、なんとなくそう感じる。そして「日本人とはそういうものだ」という共同幻想が今日まで続いているのは、戦後の政治体制とも深くかかわっているように思う。