10.21(ジュッテンニイイチ)

今日は10月21日だ。ふと気がついた。今や誰も10.21(ジュッテンニイイチ)を合言葉にすることはなくなった感があるが、そう、今日は国際反戦デーなのだ。
この日が国際反戦デーであると知ったのは、中学生のときだ。担任だった英語教師が10月21日はInternational anti-war dayであると授業だったかHRだったかで語っていた。リチャード・ニクソン米大統領に就任し、ベトナム戦争が泥沼化の様相を呈していた頃だ。
あれから、もう40年も経った。べ平連の小田実さんも他界した。今、この時代に「反戦」という言葉は似合わないかもしれない。国際紛争が、国家を単位として争う古い形の「戦争」というものとは異なる形態になってきたからなのかもしれない。

昔は、何の疑問もなく使っていた「反戦」という言葉に、最近は何かしっくりこないものを感じたりする。何事かに「反対」するという行為が、何も新しいものを生まない非クリエイティブな行為だということを、この半世紀あまりの人生で経験的に悟ったからかもしれない。ある意味、かつての反戦デモも、今の中国の若者たちの反日デモも、同じようなものなのだろう。