法事で寺に行った

今日は母方の祖父母の法事で、東十条にある寺に行った。

母方の家は真言宗で、この寺とは昭和27年に九州から東京へ引っ越してきたときからのつきあいだそうだ。住職(85)も変わっておらず、とてもなつかしい感じがした。

今の住職は42代目だそうだから、かなり長く続いている由緒ある寺なのだろう。昔は境内の一角で幼稚園を営んでいたが、今はその建物は檀徒会館となっていた。なぜか、こどもが乗って遊ぶ象だけが残っていた。

本堂は築300年以上になるそうだ。アメリカの国の歴史より古いのだと、住職が誇らしげに話していた。古い寺の堂内は妙に落ち着く気がする。煤けた床や天井、広い畳の間、線香のかおり、古い仏像(ここの本尊は不動明王だ)など、すべてに何かなつかしさを感じる。日本人とはそういうものなのかもしれないと思った。