建国記念の日

 今日は全国的に建国記念の日のようだ。なぜ2月11日が建国記念の日なのかよくわからない。というか、知ってはいるがそんなの納得できんということでもある。とりあえず休日になるし(日本は世界でも祝日が多い国だそうだ)まあ理由はどうでもいいか、という人が大半なのではないか。

 建国記念の日だからと言って、何か特別なことをしたわけでもない。旗日だからと国旗掲揚などすることはないし、昼間は普通に久しぶりのフットサルを楽しんだ。

 ところで、今夜はサッカーワールドカップアジア地区最終予選が行われた。日本代表チームの試合内容がどうだったとか、そういうことをここで書くつもりはないが、やはりスポーツのナショナルチーム、すなわち日本代表というのをなぜ国民は応援するのだろうか。代表戦では日の丸が掲揚され、君が代が歌われる。もちろん建国記念の日でなくてもだ。
 私はサッカーが好きだから、代表戦を見に行くこともある。そのときに必ず国歌斉唱で皆様ご起立くださいと来る。まあ、代表戦のときは立たないでもないが、それがクラブチームどうしの試合のときにもアナウンスされるときがある。いったい何の関係があるのだろう。そういう時は私はわざわざ起立して君が代を歌ったたりはしない。意味不明だからだ。別に政治的な意図というか特別な思想的背景があって日の丸・君が代に反対するわけではないのだが(もっとも学生時代は多くの同世代がそうであったように左翼思想を支持していたが・・・)、一般の民間行事で起立して君が代を歌ういわれはないと思う。

 ところで、君が代反対派は主にその歌詞に問題があるという立場なのだろうが、それならば冒頭の一字だけ変えればよいのだ。すなわち「君が代」を「我等が代」にすればすむというものだ。「♪われらが代は〜」と歌えば国民の歌になる。実際私はそう歌詞を変えて歌ったりすることもある。

 それにしても国家とか国民という概念そのものが共同幻想であるとも言えるわけで、そもそもわれわれの祖先が、いつごろから自分たちを「日本人」だと意識していたのかも明白ではない。そういう意味では「建国記念の日」というのはナンセンスなのだが、まあせっかくの祝日なので日本という国や日本人というものについて少し考えてみるのも悪くはないかもしれない。