テレビ放送記念日

 今日はテレビ放送記念日だそうだ。NHK東京放送局がはじめて電波を送出した日だったかな。

 テレビ放送ももう50年以上続いているわけで、自分はほぼテレビとともに育ってきたと言っても間違いではないと思う。その中でテレビにまつわる記憶といえば、小さい頃に見たものでは白黒アニメ(鉄腕アトムとか鉄人28号とか)や実写もの(少年ジェットや忍者部隊月光やウルトラQとか)だし、カラー放送化とか東京12チャンネルの開局とかも印象に残っている。
 CMでは、やはり「すかっとさわやかコカ・コーラ」と王さんのペプシはよく覚えている。海外モノのドラマだと「サンセット77」とか(確かポパイの後の枠じゃなかったかな)「ベン・ケーシー」や「ペリー・メイスン」なんかもあったな。「ララミー牧場」とか「0011ナポレオン・ソロ」とかもよく見た。もちろんNHKの「チロリン村」や「ひょっこりひょうたん島」なんかもよく覚えている。
 スポーツ中継と言えば、東京オリンピック札幌オリンピックといった大イベント以外では、プロ野球中継と大相撲中継だった。春高バレーに出ていた共栄学園益子直美を見て、バレー選手にもこんなかわいい娘がいるのか、と思ったものだ。
 さらに、アポロ11号の月面着陸やよど号事件、安田講堂事件、浅間山荘事件などの衝撃的な映像が流れたのも昔の話だ。

 ところがだ。後半の四半世紀(つまり私が広告代理店で働いていて、テレビとは深くかかわっていたはずなのに)における、テレビに対する印象はうすい。もはやハイビジョン放送に感動はないし、ドラマにしても特に印象に残る番組はない。9.11はCNNで見て衝撃を受けたし、地上波テレビ放送で印象に残っていることが少ないのだ。単純に自分が年をとって感受性が鈍ったのかもしれないが、それにしても「テレビはつまらなくなった」という印象をぬぐえない。制作の手抜きなのか、ネタ枯れなのか、他にもっと面白いものが増えたからなのか、そのあたりはよくわからないが、やはり「テレビはつまらなくなった」と思う。テレビとともに育ってきた世代としては、もっとテレビに元気を取り戻して欲しいと願っているのだが。